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第5回 オトナ女性漫画大賞 結果発表!!


準大賞選出! 佳作含め過去最多の8作品が受賞!!!
特別審査員の末次由紀先生より、受賞者全員への講評をいただきました!!


準大賞 デビュー!!
『トコヨノ観光案内所』
よいじゅうろく
(賞金50万円+副賞)
「Kiss」電子版8月号/「BE・LOVE」電子版8月号/「パルシィNEXT」(7/15~)にそれぞれ掲載!
末次由紀先生
講評
漫画として大変完成度が高く、技術の高さがすばらしいです。漫画的なデフォルメや、表情の密度、濃度が描き分けられていて読みやすく、一気に読めました。設定も幽霊ものなのにリアリティがあり、「社会の中の幽霊」として認知してくれる組織があることに救いがあるなと感じました。欲を言えば、もう少し主人公コンビのキャラのバランスと設定にとがった個性があるとなお良し。シリーズや連載もありえると思います。

佳作 デビュー!!
『この外国人がオタクすぎて、夢が叶えられない』
りにあ・かたや
(賞金30万円+副賞)
「Kiss」電子版8月号/「BE・LOVE」電子版8月号/「パルシィNEXT」(7/15〜)に掲載!!
末次由紀先生
講評
絵がとっても可愛かわいい!! 全身のデッサンも背景も確かなもので、画力に不安な点がなくトーンワークも適切で見やすいです。画力と可愛い絵柄が邪魔をしてか、かえってミーナとすずかの人種が違う点が絵から伝わってきづらく、勿体もったいいと感じました。物語はまだこれから、という感じですが、個人の葛藤と愛情が正直に描けるのはりにあさんの強い武器ですね。オタクという設定をもっと濃く、海外ルーツのオタクだからこそ気づける思考や経験を土台に、そこから起こる思いもかけない現実の「異世界転生」を描いてもらえたらと思います!

奨励賞

審査員特別賞
美味おいしい名前をつけたなら』
北風きたかぜ
(賞金5万円+5万円)
末次由紀先生
講評
すごく良い作品ですね…! 32Pなのに60Pくらいの作品を読んだ気持ちです。つきふうのそれぞれの個性や困難が、物語のうねりにしっかりとみ合っていて、北風さんのストーリーテリングの上手うまさを感じます。和菓子のコンクールだけでもワクワクするのに、漢詩の解釈までも同時に楽しめること、読み切りのお得感がすごいです。先輩たちのキャラもいい味を出していて、世界観の厚みにつながっていますね。とても素敵な物語でした!!丁寧に描き込まれているのですが、描かれる人物のサイズの強弱がもっとあると、目を引く作品になったと思います。2ページ毎くらいで「ここが綺麗な絵の見せ場」とわかる演出をしてあげてください。作品の魅力がますます大きくなります。

奨励賞 『イエスタデイワンスモア』
うねふみ
(賞金5万円)
末次由紀先生
講評
まさかの展開に…泣きました。身体からだの描き方や背景にまだ少しぎこちなさがあるものの、マスクをしたままの初音はつねの大きな泣き顔などに強くきつけられ、良い魅力を持っているなと感じながら読み進めました。お母さんのキャラがとてもいいですね。最初からキャラが立っている理由が最後にしっかりわかって、それがまた読み手に大きな感動を呼ぶ流れが作れているのがすごいです。初音の歌の魅力、吃音きつおんとのギャップなどがもっと伝わるように描けるといいですね。漫画は音が出ない弱さを持ちますが、そこを超えていくのがいちばんの漫画の力の見せ所。歌を受け取った人の胸に起こる事を、どうぞ丁寧に描いていってください。

奨励賞 『行きつ戻りつ海をゆきかう』
茶山ちゃやまみち
(賞金5万円)
末次由紀先生
講評
ウミガメがドーンとテーマでとても新鮮ですね!不器用な大膳だいぜんさんと、転校生のよもぎくんの距離感が心落ち着く空気を醸し出していて、進路に戸惑う高校生の心理を優しく描いていて好感が持てました。欲を言えば漫画らしい部分、漫画でしか描けない広がりのある展開があると、茶山さんの漫画をまた読みたい!と思わせる力になったかと思います。着眼点、 温かな人間性を描ける作品の品のようなもの、それらが既にいいので、漫画的工夫に挑戦してみてください!

編集部特別賞

審査員特別賞
『スーツとロリィタ』
つぼみ可奈かな
(賞金3万円+5万円)
末次由紀先生
講評
めちゃくちゃ面白おもしろかったです!!画力が高い上に漫画としてのメリハリも素晴らしい。小物からシワの一本に至るまで、しっかりとした気合を感じます。キャラクターも立っていて、個性が違うのに応援したくなる二人のいるこの空間がもう楽しい。「スーツ」と「ロリィタ」のプライドのぶつかり合いではなく、お互いにリスペクトできる点を見せている。物語の展開も見事で、読み切りとしてとても魅力的です!

編集部特別賞 『ある日 森の中』
ニュエンやまアイラ
(賞金3万円)
末次由紀先生
講評
童話のような幻想的なお話で、どこか懐かしい気持ちで読み進めました。本を売る本屋、なのに稼ぐことよりも「本のある暮らしの良さ」を攪拌かくはんするように、めぐる地域の人々の心を温かく混ぜ合わせている本屋さん。キャラクターがとても魅力的です。物語としてはゆっくり進むので、呪いの話・クマさんとの話が軸であるならもう少し展開を早くしてもよかったかもしれません。良い雰囲気を持つ線のタッチ、背景描写が作品に合っていてとても良かったです。淡々とした雰囲気が持ち味なのかもとも思いますが、もう少し強弱をつけ「ここが見せたい!」が伝わるとなお読後感のよい物語になったと思います。

編集部特別賞 『ロンリートリップ』
久富ひさとみフミカ
(賞金3万円)
末次由紀先生
講評
導入から思いもかけないことが起こっていて引き込まれました。ダメな彼氏に振り回される主人公、新しく出会う案内人も対人関係が苦手…キャラを際立たせようという意志を感じます。主人公が普通の人に見えてしまうのが勿体無いので、ダメ彼氏に振り回されてもなぜか従ってしまう彼女もまたダメ、というところも描けたら、作品の魅力としてプラスになったかと思います。物語はどこか消化不良のまま終わってしまったので、32Pで東京に帰ってきてからの二人まで描き切れるように、構成してもらえたら読者も喜びます!

末次由紀先生
【総評】
今回の応募作には、「好き」という感情を、自分だけの視点で掘り下げようとする強い熱量がありました。題材も作風も幅広いのに、それぞれの作品に「この人にしか描けない温度」があるのがとても魅力的です。一方で、漫画は“伝えたい気持ち”だけでなく、“どう見せるか”でさらに輝きます。ぜひ、キャラクター・演出・構図の強弱を恐れず、自分の武器をもっと尖らせてください。みなさんが次にどんな作品を描くのか、楽しみにしています。





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