坂井先生による原作コミックスのあまりのリアリティに、すぐさま「男性妊娠」の実例を調べていました。
日々"今までの当たり前"が見直されながらも、それが覆されるには時間がかかる歯痒い現代におけるこの男女の役割りの入れ替わりを描く本作は、古き悪き常識に対する、新時代のアンチテーゼになる可能性を秘めている気がしています。
妊夫として過ごす時間は既に驚きの連続です。
何事にも多様性が求められている昨今「ヒヤマケンタロウの妊娠」と言う、坂井先生が産み出して下さった一つの新しい角度、モノの捉え方を
上野樹里さん、箱田監督、菊地監督をはじめ、日本映画界の要となる素晴らしきキャスト、スタッフ方々と共に作品に愉しく詰め込んで、広く深く軽やかにお届け出来たらと思っております。
パートナーの桧山が妊娠したことにより、亜季の抱く家族や家庭というものへのネガティブな概念と葛藤したり、自由でありたいと願う亜季の価値観が変化したりと、桧山と共に成長していくキャラクターを楽しんで演じたいです。
気軽に楽しめる作品でありながら、ジェンダーやマイノリティ、LGBTQなどへの理解を深めるきっかけとなる作品になれたらなと思います。
自分らしく生き抜く全ての人へエールを送れるような作品になるよう、亜季を通して自分にできる役割を全力で全うしたいと思います。楽しみにしていてください。
世界からすっかり「男尊女卑の国」というイメージで見られてしまっている日本も、少しずつ変わってきているのを感じます。そのことを、この作品を通じて国内外に示せたら…と思いつつ、斎藤さん演じる健太郎、上野さん演じる亜季、箱田監督・菊地監督が撮る『ヒヤマケンタロウの妊娠』を、いち視聴者としてとても楽しみにしています!
男性が妊娠するというフィクションではありますが、描くのは彼らのリアルな生活です。制作を進める中、主人公達と共に悩み、些細な事に一喜一憂し、今まで言えなかった言葉を口にしている実感があります。優秀な脚本チームと熟考に熟考を重ねた脚本は、なんだか笑えてちょっと苦いシニカルポップ味。ここ議論です!が口癖になってきました。ご期待ください!
「男性が妊娠と出産を経験したら?」というシンプルかつ大胆な発想に賭けられた坂井恵理先生の原作を拝読して、男女を問わず現代を生きる私たちがより良く生きるためのヒントが詰まっていると感じました。斎藤工さん演じる桧山健太郎と上野樹里さん演じる瀬戸亜季が悩んだり衝突したり笑い合ったりする姿を通して、「?らしさ」や「多様性」について考えるきっかけになるようなドラマをお届けできれば嬉しいです。箱田優子監督を始め、素晴らしいキャスト・スタッフの皆さんと一丸となって取り組んでまいりますので、どうぞご期待ください!
現在26歳の私の周りで最近話題になるのは「結婚・出産」の話です。「そろそろ結婚を考える時期だよ」と言われることも増えました。いろんな選択肢を提示してもらえることはありがたいけれど、私は自分以外の誰かに生き方を決められたくはありません。「結婚」に限らず、様々な局面で生きづらいと思うことは誰しもあると思います。だからこそ「妊娠」という普遍性のある事象を通して、各々の「自分らしさ」を受容する社会の大切さを描く坂井先生の原作『ヒヤマケンタロウの妊娠』を読んだ時、ぜひドラマ化させていただきたいと思いました。映像作品を1.5倍速で観る同世代の方も、つい腰を据えて見たくなる社会派コメディドラマをお届けします。ぜひ、ご期待ください。
「もし男性である自分が妊娠したら?」私自身、パートナーが妊娠・出産した際でさえ想像できなかった「If もしも」をこの物語は提示してくれました。男女逆転物語は数あれど、現代性を伴った「妊娠・出産期」での男女逆転を描き出した本作のユニークさに興味を書き立てられるとともに、視聴者に多くの示唆を与えてくれるはずです。斎藤さんが演じる妊夫の葛藤、上野さん演じる妊夫のパートナーの懊悩、それぞれが笑いを通して描かれます。大いに笑ったあと、「もし自分だったら?」と想像してもらえる事を願っております。